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【iOS14を入れてみた!】モバイルアドフラウドの影響は?iOS14のIDFAオプトイン後を予測。

2020年6月22日から6月26日にかけて行われたWWDC 2020にてiOS 14の発表が行われました。そしてその中で、モバイル広告にとっては大きな影響を及ぼす可能性がある、IDFAのオプトイン化について言及されていました。

IDFAのオプトインとは?

オプトインとオプトアウトを簡潔に説明すると、オプトインは情報を「取ってもいいですか?」と確認をするもので、オプトアウトは「嫌なら外してください」というものです。今までのiOSのIDFAは、オプトアウトの対象でプライバシーの観点からIDFAを計測されたくないユーザーは、下記のようにiOSの設定画面から設定することができました。

現在iOSの端末でアプリをインストールして起動して進めていくと、どこかでプッシュ通知の許可を行うポップアップ画面が出てきます。iOS端末を持たれている方は一度はそのような経験があるのではないでしょうか。

 

今回の発表によるとiOS14では、IDFAにおいてもこのプッシュ通知と同じようなポップアップ画面が出てきて、そのポップアップの選択肢からユーザーが許可をした場合に限り、IDFAが計測できるような仕様に変わります。

 

実際にiOS14で試してみました。実際に、Appleより公開されているiOS14のベータ版をインストールして挙動を試してみました。多くのアプリではオプトインのポップアップがまだ実装されていませんでしたが、AppsFlyerのDeviceidというアプリで確認することができました。

このアプリは、端末のIDFA情報などを知ることができるアプリです。オプトインを許可した場合は端末のIDFA情報がアプリ上に表示されますが、オプトインを「許可しない」を選択すると、アプリ内でのIDFA情報が取れない状態になりました。

(画面の「00000000-0000-0000-0000-000000000000」の部分に、本来であれば右画面のように端末のIDFA情報が入ります)

 

ちなみに、IDFAの許可の設定を後から変更する場合は、プッシュ通知のようにiPhoneの「設定」から「App間トラッキングを許可」という場所でOn/Offの切替ができます。

また、オプトインのポップアップが実装されていない別のアプリも多数遊んでみましたが、オプトイン許可の画面を介さない場合はIDFAが計測できないような仕様になっていました。


IDFAのオプトイン化による、モバイル広告への影響

オプトアウトからオプトインに変わることにより、iOSについてはIDFA情報を計測できる端末の割合が減ることが予想されます。つまりユーザーを識別しにくくなるということです。

 

もしIDFA情報を用いたターゲティングやリエンゲージメント配信をしている場合は、そもそものターゲットとなるIDFAの母数が減るだけではなく、配信面アプリ内でのIDFA計測が許可されている条件の場合にのみ配信されるため、ボリュームが減少することが予想されます。

 

また、IDFAが計測できなくなることにより、これまで計測されていた広告経由のコンバージョンの一部が計測ツール側で計測できなくなる可能性があります。


モバイルアドフラウドへの影響は?

IDFAのオプトイン化が進んでも、これまでに多数確認されたファームやフローディングといったモバイルのアドフラウドは引き続き行われることが予想されます。

 

ファーム端末で不正にコンバージョンを生成する不正業者は、計測ツールで計測されるインストールを増やしたいがためにIDFAオプトインを許可する割合が通常よりも高くなる可能性があります。

 

そうした時に、IDFAオプトインを許可する割合が一般ユーザーと比べて異常値であるという基準を用いることによって、不正を見つけるきっかけとしての情報になるかもしれません。

フローディングについては、IDFAの一致によるアトリビューションの横取りは減少するかもしれません。しかしフィンガープリント計測の仕様を利用したクリックの大量発生によるアトリビューションの横取りについては、iOSの方が端末の種類が少ないことから以前からよく確認されていました

 

フィンガープリント計測が短期的には重要視されますが、今後もその計測を悪用したアドフラウドは多発していくでしょう。IDFAなしで計測できる方法を模索するだけでなく、並行しアドフラウド対策を講じていかなければなりません。

 

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