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【6月2日】最新グローバルアドテクニュースまとめ:新たなクリック詐欺「ヒューマノイド攻撃」、広告詐欺で数百万ドルを盗んだ詐欺の王に有罪判決、旅行・ホスピタリティ業アドフラウド発生率が20%高

海外のアドテクニュースを厳選し、お届けします。今週はこちら→ 「広告詐欺で数百万ドルを盗んだ詐欺の王に有罪判決」など3本

新たなクリック詐欺を発見!?「ヒューマノイド攻撃」とは?

米国、オーストラリア、中国の研究機関が、「ヒューマノイド攻撃」と呼ばれる新たな種類のクリック詐欺を発見しました。この新しいクリック詐欺は、従来の検知フレームワークをすり抜け、モバイルアプリ内のリアルユーザーのやり取りを悪用し、フレームワークに組み込まれた第三者の広告を偽装クリックすることで収益を得ています。

 

研究者らは、ヒューマノイド攻撃を搭載したアプリを検出するために、ClickScannerというツールを開発しました。このツールは、アンドロイドアプリのバイトコードレベルの検証結果から、静的解析に基づいてデータの依存関係グラフを生成します。

 

ヒューマノイド攻撃の主要な特徴がClickScannerのベクトルに搭載されており、非感染アプリで学習されたデータセットでの高速なアプリ解析を可能にします。研究者らによると、ClickScannerは、一般的な類似スキャンフレームワークの16%以下の時間で動作します。

 

広告詐欺で数百万ドルを盗んだ詐欺の王に有罪判決

先週、ニューヨークの連邦裁判所で詐欺の王と呼ばれたアレクサンドル・ジューコフが、通信詐欺やマネーロンダリングなどの容疑で裁判にかけられました。広告詐欺スキーム Methbotのオペレーションで世界中の数千台のパソコンを感染させ、ダミーウェブサイトへの流入を偽装し、広告主を騙していました。

 

2018年11月にブルガリアで逮捕された後、米国に引き渡されたジューコフは無罪を主張していますが、他にもロシア人を中心とした7人が起訴されています。ジューコフのMethbotによる詐欺はこれまでのデジタル広告における最大かつ最も収益性の高い広告不正行為と呼ばれています。

 

陪審員は証拠を精査し、インターネット上のデジタル広告の複雑さを理解した上で、ジューコフを米国企業から数百万ドルを盗んだ詐欺師と認定しました。ジューコフは地球の裏側から詐欺を行えば逃げられると考えていたかもしれませんが、今回の判決は、米国の法執行機関がサイバー犯罪者がどこにいても裁くことができるという強力なメッセージを示しています。

 

旅行・ホスピタリティ業、他業界よりアドフラウド発生率が20%高

旅行・ホスピタリティ企業のデジタル広告効果を高めるために、テック会社DoubleVerifyは、2020年1月から2021年1月の期間の不正行為、ビューアビリティ、ブランドセーフティと適合性についての特有トレンドを分析しました。

 

旅行・ホスピタリティ関連の広告主の入札後の不正率は、他の主要業界と比較して20%高く、また、旅行関連の広告主のブランド適合性違反率は82%高いことが判明しました。その中でアジア太平洋地域の違反率は比較的低く52%高でしたが、それに対してEMEA地域は87%、北米は88%高でした。

 

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