
アドフラウド対策とその先に見据えるべき広告の未来とは – UNICORN 株式会社アドウェイズ

プロフィール
山田 翔 Sho Yamada
Bulbit 株式会社 CEO&Founder 兼 株式会社アドウェイズ 取締役。
2007年アドウェイズに入社後、新規メディアの立ち上げを担当。2009年10月、PC向けアフィリエイトサービス「JANet」のプロダクト責任者に就任。その後、スマートフォン向け広告配信サービス「AppDriver」など新規サービスの立ち上げに貢献する。
現在では新規事業や投資事業を管掌する取締役を務めながら、Bulbitではアプリデベロッパー向けの全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」のプロデューサーとして活動。
はじめに、SpiderAFの導入を決めたきっかけを教えて下さい。
もともとUNICORNでは、配信パフォーマンスベースでの対策はできていると自負していましたが、第三者視点で見た時に本当にその対策で問題がないのかを知りたかったというのが率直な理由です。 また、当社の対策では配信後のパフォーマンスでの判断のみだったので、未然に防ぐ手立てがある点も魅力でした。SHARED BLACKLISTが実現したタイミングで、当社のデータも提供し、業界の健全化、発展に貢献したいという想いから導入を決めました。導入前のアドフラウド対策
UNICORNでは導入前にどのようなアドフラウド対策を行っていましたか。
UNICORNでは、立ち上げ当初から広告のあるべき本質的な価値を提供するため、誤タップなど広告効果につながらないものを自動で検出、排除する仕組みを自社で開発していました。そうしたことが、結果としてアドフラウド対策に繋がっていました。具体的にUNICORNでは、 ・異常値を検知し買い付け対象から除外 ・バナーの誤タップ検知と除外 ・不正なドメインを買い付け対象から除外 ・不正なIPを買い付け対象から除外 など様々な対策を行っています。アドフラウドはどのタイミングで大きな問題となってしまったのか?
御社はアドフラウドという単語が広まる前から不正対策をしていたと思うのですが、どのタイミングで問題が大きくなったと思いますか?
しかし、スマートフォンが普及しアプリビジネスが怒涛の勢いで加速していったことで、アプリデベロッパーがユーザー獲得にかけられるコストがどんどんと上がっていき、それに比例する形でアドフラウドによる問題も拡大していったように感じています。
現時点(2019年8月)においてアプリデベロッパーが1DLにかけるコスト(=CPI)の相場観でいうと、ゲームアプリに関しては1,000円程度にまで上がってきているような状態で、従来のWebの会員登録と比べると媒体社が得られる広告収益が高く、その上Webの会員登録に比べると圧倒的に簡単なステップで不正を行うことができるので、一気にそういった手法が広まり社会問題と呼ばれるまでに発展したのではないかと思っています。
巧妙化しているアドフラウドへの対策
昔はクリックの水増しなどシンプルな不正が多かったと思います。
しかし、ここ数年はクリックインジェクションやフローディングといった技術的にも高度で大規模な不正が多発していると思いますが、そこでの対策の必要性は感じていますか?
SpiderAFを導入してみて、どういったところに魅力を感じましたか?
業界全体で取り組んでいかなければならないこと
ここ最近ネット広告全体が悪と見られがちですが、業界として何をしていくべきでしょうか?
UNICORNの強みを一言で教えて下さい。
表面上のKPIだけを追い求めるだけではなく、本質的に広告主やユーザーにとって価値のある広告のあり方を常に考えています。我々が24時間データを見て配信設定できるとしたら、どう配信しているか、人間の感性をどう取り込むか、何が正しいのか等をシステムへ反映、設計しています。 実際問題、ビジネスとエンジニアリングがうまく融合していなければ、こういった本質価値を提供できるプラットフォームを作り上げることは困難だと思っていて、我々としてはプロダクトだけではなくチームづくりも含めて魂を込めてやってきているので、そういった形で広告主やユーザーに価値を還元していこうとしているところが強みだと思っています。
最後に一言お願いします。
ありがとうございました!