「SpiderAF」の生みの親、 CTO Eurico Doiradoさんにインタビュー 〜 後編 〜

「SpiderAF」を支える縁の下の力持ち、エンジニアチームを率いるCTO Eurico Doiradoさんにインタビューをしました!前編ではバックグラウンドや日本に来たきっかけをご紹介しましたが、今回はPhybbitにジョインするときの想いやチームビルディングや会社の将来、多岐にわたりお話を聞いてみました!まず始めにPhybbitとの出会いについて教えて下さい。

第一印象は、冒険を通り越した”Crazy Adventure!”

2013年 Phybbitにジョインした頃
ゲームの開発は楽しかったのですが、自分でビジネスをしたいという思いも強く、退職後はフリーランスのデザイナーと二人でゲームの業務委託をしていました。その関係でPhybbitに出会いCEO大月さんに想いを話すと「あなたの会社を作るより一緒に働こう!」と誘われました。

2013年4月、当時Phybbitは2年目。ファーストインプレッションは「Exciting(わくわく)」と「Scary(こわい)」でした。「Scary(こわい)」というのは、どこに行き着くかが予想ができなくてこわい、これからどうなるか想像できない、日本に来たときと同じような、冒険を通り越した”Crazy Adventure”のような感覚です。その感覚が好きだったので、すぐ決断して2週間後にジョインしました。

データクレンジングのフレームワークがアドフラウド対策ツールへ!

SpiderAFはどのようにして始まったのか、誕生秘話を教えて下さい!

B2CとC2Cのプロジェクトに取り組んでいる間に、私たちはB2Bにビジネスチャンスを見つけました。いくつかのアドテク関連企業のサービス開発を支援していく過程で、技術的に優れていて、品質がよく、スピードが速いという評判を得ました。共通の問題ともなっている時間工数削減のため、企業のワークフローを自動化するデータ分析、前処理、機械学習を容易にする内部的なフレームワークを開発しました。 広告詐欺が発生しているという話は聞いたことがありましたが、これほど大規模で広範な問題になるとは予想していませんでした。日本のアドネットワークは、長い間詐欺との戦いに内部リソースを投資してきました。ある程度までは効果的でしたが、広告主からパブリッシャー、サプライチェーンのすべての人が詐欺との戦いに参加してこそ、長期的に効果を上げることができると認識していました。2016年末にアドネットワーク事業者様と協力し、広告の不正問題に取り組む手助けをし始めたのが「SpiderAF」の誕生です。

「SpiderAF」は非常に複雑かつさまざまなレベルの詐欺に取り組んでいますが、少人数のチームでどのように対応しているのですか。

エンジニアチーム
簡単ではありません (笑) 。「SpiderAF」のようなサービスを維持するための技術的な努力は相当なものです。現在のアドテクのエコシステムでは、さまざまな既存のテクノロジーとの統合をサポートする必要があります。
  • parterns統合;不正行為を適切に報告するために統合しなければならない多くの既存アドテクシステムの管理
  • 1日数十TBのデータの前処理・クレンジング・分析
  • 発見したすべてのシグナルを迅速に理解するだけでなく、それぞれのステークホルダーが理解できるように詳細を端的に報告
  • 新たな不正手法の出現に伴う不正手法の研究開発
私たちが提供する新しい機能は、ほとんどのサービスが通常扱うよりもはるかに大きなスケールで動作するように準備されていなければなりません。すべてを自分たちで実装する必要がないよう処理と分析の大部分は、GoogleのBigQueryやApache Flinkのようなサービス、優れたPythonライブラリに依存しています。ほとんどのWeb関連のニーズに対して、elixir/erlangのエコシステムは、これらすべてを構築するための基礎となっています。

「SpiderAF」はどのように進化していきますか。また今後数年間で技術スタックはどのように変化すると予想されますか。

社内の取り組みについてはコメントできません (笑)。すでに発表した取り組みの1つが詐欺を未然に防ぐ、リアルタイム化です。私たちは不正行為に対するホワイトボックス・ソリューションを提供しており、お客様は私たちのテクノロジーの有効性と透明性を信頼しています。「広告予算に影響を与える前に、詐欺的なトラフィックをブロックする」という次のステップへ進んでいきます。
技術的にリアルタイム化するには多くの課題があるため、アーキテクチャのいくつかの部分を再設計しました。現在では数十億ものリクエストを処理する際にすべてが重要となる、いくつかのパフォーマンスが大切なコンポーネントでRustを使用しています。またモバイルアプリ面での真のブランドセーフティの実現も非常に難しい課題です。Webサイトとは異なり、モバイルアプリは、サードパーティーが簡単には調べられなく、さまざまな技術で構築されています。この件については、今後もう少しお話するかもしれないので、楽しみにしていてください。

ゼネラリストでありスペシャリストでもあるエンジニア求む!

今後サービスを拡大していくにあたりエンジニアのサポートが必要不可欠です。求めるエンジニア像を教えて下さい。

アドテクやサイバーセキュリティを理解しているプログラマーエンジニアリングができる人を求めています。求めるスキルを大きく分けると、データ分析、システム、UI / UXデザインです。
  • データ分析:サプライチェーンからアドフラウドがどのように発生するかを論理的に考え、新たなスキームを見つけ出せる、新たなデータから分析するスキルを求めています。
  • システムエンジニアリング:知識、デプロイ、スキル、膨大なデータを処理しますが、短い時間で要求に答えなければいけません。
  • UI / UXデザイン:誰でも簡単に理解できるようアドフラウドを可視化しなければなりません。
クライアントのニーズを汲み取ったり他のエンジニアとの連携を円滑に進めるためのコミュニケーションスキルも欠かせません。 エンジニアチームに共通することは、何でも出来る+得意スキルを持っている、ゼネラリストでもありスペシャリストでもあるという点です。データ処理、分析、機械学習、分散システムやリアルタイムシステム、さまざまなスキルを駆使し毎月数百テラバイトのデータを扱っているため、広い視野でプロジェクトを見渡すことが必要です。Independent、一人で実装できることも重要でタスク管理はもちろん、アイディア出しから実装、結果を出せる人が理想です。

CTOとして日本・ポルトガルのエンジニアチームをマネジメント

(一番左:Eurico、左から三番目:Gonçalo 富士山の登山)

高いスキルを持つエンジニアチームがプロダクトの強みであると思っています。今年の4月にはポルトガルに拠点を構え、プロダクト強化のため現地のエンジニアも積極的に採用してますね!

はい、ポルトガルオフィスのエンジニアの一人であるGonçaloは大学時代からの友人で卒業後には一緒に日本で研究を行っていました。彼はポルトガルに戻ったあと博士号を取得し企業で働いていましたが、昨年夏にポルトガルで再会したときに声をかけPhybbitにジョインすることになりました。ヨーロッパではロンドン、ベルリン、パリに優秀なエンジニアが集まっていましたが、最近だとポルトガルのリスボンも注目されている都市の一つになっています。しかしながら現地のエンジニアは正当に評価をされておらず、スキルと報酬が見合っていないことが多々あります。日本と変わらない高水準の環境と報酬を提供できるの彼らにとってのメリットにもなっています。

【採用強化中!】Phybbitではさまざまなナショナリティのメンバーが活躍しています。日本の企業と思えないほどグローバルで自主性を尊重する会社、気になる方はこちらからお問い合わせください!