大量のスマホで行われるアドフラウド「インストールファーム(Install farm)」

 

昨年の6月にタイで中国人男性が3人、労働許可書なしで就労しスマートフォンを密輸していた疑いがあるとしてタイ警察に逮捕された、というニュースがありました。

 

家宅捜索した結果、大量のスマホ

 

タイ警察が彼らの住宅を家宅捜索した結果、476台のスマートフォンと約35万枚のSIMカードを押収したとのことでした。

 

普通に生活していたら男性3人が使うスマホの量じゃないですよね。

 

実は彼らがタイの住居で行っていたのが、閲覧数を不正に増やして、サイトの評価や収益性を高めることを目的したアドフラウド行為になる、「インストールファーム」です。

 

*インストールファームとは

 

不正なモバイルクリックを実行するために、使用される実際のスマートフォンが集合した場所のことを指します。

 

例えばモバイル広告へのクリックを、ひたすらに繰り返すなどをし、広告費の水増しなどをおこなっています。

 

多くのスマートフォンを用意し、SIMカードを入れ替えながら、クリックやインストールを行うことは一見非効率的にも感じられますが、なかなか不正が発覚しづらいという利点があるのです。

 

アプリのランキングなどに、急に上位に上がってきたアプリなどは、このようなところからクリックやインストールを

買っていることも少なくありません。

 

『インストールファームを疑う3つのポイント』

 

1・日本で見かけない端末

 

下の表は、おそらくインストールファームを行なわれたであろうサイトの端末のリストになります。

 

 

上の資料はあくまで一部なのですが、日本で普通に売られている端末が非常に少ないことがわかりますよね?

 

スマートフォンを少なくとも、数百台から多い場合では数万台も使用するインストールファームでは、中国製の安い端末を大量に購入し、その作業を行っていることが多いのです。

 

またその中でも1世代前だったりする、古いスマートフォンであれば金額は更に安くなります。

 

なので、次の資料をみてもらうとわかるように、そのOSのバージョンも古いことがほとんどです。

 

2・OSのバージョンが古い

 

 

いま現在アンドロイド端末おける最新のOSは8.1なので、基本的に多くのユーザーが8.1か、その1つ前のOSを使っていることが多いのです。

 

ですが、インストールファームが行われている場合は、「4.4」や「5.1」などの古いものがその大半を占めます。

 

3・端末の言語設定が日本語ではない

 

日本のサイトで日本語のアプリケーションをダウンロードする端末の言語設定はどこであることが多いと思いますか?

 

普通に考えたら日本語に決まってますよね。

 

もちろん中には、英語だったり中国語だったする端末が、絶対にないとはいいませんが、その可能性は相当低いと思います。

 

ですが、インストールファームが行われている場合、その端末の言語設定がほとんど英語だったりするのです。

 

↓こちらのサイトの場合はインストールをした端末の全てが英語でした。

まとめ

 

今回は3つの項目からアドフラウドの手法の1つである、インストールファームの特徴について書きました。

 

アドフラウドの対策を行う際には、多岐に渡る手法やアドテクノロジーの仕組みをしっかりと理解した上で、そのような行為を行う人の行動を予想することが必要となってきます。